当店は本格芋焼酎「なかむら」「甕仙人」の正規販売店です。
大正時代初期に建てられたレンガ造り蔵、レンガ造りの角張った煙突が目を引く、風情のある小さな焼酎蔵が、明治21年創業の中村酒造場です。現在、芋焼酎ひとすじに、増産する事なく、蔵全量を手造り製造しています。昔ながらの手造りの良さを厳格に守りつつ、現代にマッチした味を生み出し、都市部でも人気の高いプレミアム芋焼酎となっています。 曲げない伝統の造りとは「麹蓋での手造り麹、大かめ仕込み、常圧蒸留器、石の冷却槽」など、古き良きモノを大切に使い続けている事。特に、一升盛りの麹蓋による麹造りを全量している焼酎蔵は他に無いでしょう。麹造りは酒造りの要であり、より精密さを必要とする日本酒蔵でも、大吟醸酒造りだけは麹蓋を使用しても、蔵全量を一升盛りで麹造りしているところはほとんどありません。一升分の量に小分けして麹を管理するのは手間がかかるので、10倍の一斗盛りの箱麹やそれ以上の床麹のほうが一挙に出来て楽なのです。若い蔵人さんに、「なぜ、ここまで丁寧な造りをするんですか」と質問すると、「うちの杜氏は、この造り方しか知らんのです」と、あっさり・・・。効率化とか簡略化という手法には見向きもせず、こつこつと丹念に手を入れる究極の職人気質! 蒸留酒でありながら、肌のあたたかみ、ぬくもりを感じるような、やわらかさや深みが感じ取れるのはこのためでしょうか。 しかしながら、それゆえに量が簡単には増やせず、2004年の加熱した本格焼酎ブームの時期には、半年間、全種類が品切れ状態になりました。蔵元いわく、「蔵には熟成した原酒がとってあるが、売ってしまうと新酒が出来た時にブレンド出来ず、荒れて味を落としてしまう。半年間品切れさせて申し訳ない」との事でした。その結果、通常品の芋焼酎「玉露」銘柄まで、プレミアがついてしまう事態になったのですが、品質を落とすことなく、評価は高まったのでした。 地元の朝取り契約栽培芋を新鮮なその日の内に仕込み、上級酒「なかむら」からレギュラー酒「玉露」まで、同じ製法で手造りをする、全ての焼酎に目の行き届いた、素晴らしい地焼酎蔵です。 「玉露・本甕仕込み」が、平成24年熊本国税局酒類鑑評会で、優等賞鹿児島県杜氏代表を受賞